間借りを利用して開業すれば、初期費用が安く、1から店舗を建てずに済むのでとても取り組みやすいのが魅力です。しかし、開業したからと言って必ずしも成功できるという訳ではありません。開業して軌道にのるまでは時間がかかり、それまでに挫折してしまう場合もあります。そうならないためにも、間借り営業の性質や条件面を踏まえ、成功率の上がる営業を行う事が大切です。
そこで今回は、間借り営業で成功率を上げるポイントをご紹介します。
1.店舗の広さに応じて人件費を決めよう!
間借り営業の場合、一般的な飲食店の営業と比べて一日当たりの収益が少ない傾向にあります。そのため、収益と費用のバランスについては多少デリケートにならないと、赤字が続いてしまう可能性があるのです。
その上で重要なポイントになるのは、人件費です。どの飲食店でも、人件費がネックになりやすく、この点が赤字と黒字を左右するケースも珍しくありません。
基本的に、店舗が広くない場合は、注文を聞いたり料理を運んだりするスタッフの人数は抑えられるはずです。一方、店舗が広々としていて客席数が多い場合は、スタッフの人数があまりに少ないと効率的な運営ができません。店舗の広さに応じて最適な人数を配置するという点が一つのポイントになります。
また、広い店舗を選び、一定の人件費を割く場合、その人件費分をカバーするための対策が必要になります。例えば、客単価を高めにしたり、原価率を抑えたり。もちろん提供する品やサービスの質を上げる事も大切です。
2.営業の時間によってメニュー構成を決めよう!
間借り営業のパターンとしてよくあるのが、営業時間が限られるということです。空き家なので自由に利用していい、という場合もありますが、元のお店の営業時間外を利用するケースが多いため、時間制限を考えた対策をとることも必要になります。
例えば、手早く提供できるメニューをメインにすること。商品を提供するまでの時間が短ければ、効率的な運営が可能となります。また、手軽に食べられるものを提供することで、回転率のアップが期待できます。
このような点を踏まえて営業を行うことで、短い時間でも着実に収益を得ることができるのです。もちろん、たくさんのお客さんに来てもらうことが前提になりますので、集客に力を入れることも大切です。
3.まとめ
間借りを利用すれば開業することは簡単かもしれませんが、その後がやっぱり大変です。開業して利益を出すために、経費の割合やメニュー構成、客単価などしっかり考え、万全の準備をして臨み、間借り営業を成功させましょう!