シェアキッチンは、自分の料理を仕事にしたいという方にとって、設備投資を節約できるおすすめの方法です。今回は、シェキッチンの魅力と運営方法についてご紹介します。
1. シェアキッチンとは
シェアキッチンとは、菓子製造許諾と飲食店営業許諾がある施設で、食品衛生管理者の資格を持った方が利用すれば、厨房で作った食品を販売することができる施設です。例えば、お菓子作りが得意でお菓子を販売したい、と思った時に、自宅のキッチンでは保健所の許可がなかなかおりず、販売することができません。そんな場合、シェアキッチンであれば、自宅を改装…なんてことをしなくても、キッチンをそのまま使って調理し、販売することができます。時間単位で利用できますので、初期費用をかけずに、テストとしての販売、または少量販売で様子を見る、なんてことも可能なのです。
2. シェアキッチンを始めるための準備
<食品衛生責任者の資格を取得>
食品衛生責任者は、飲食店の開業など、食品の衛生管理が必要な事業を行う場合に必要となります。飲食店では、店舗ごとに食品衛生責任者を決めることが義務付けられているため、食品衛生責任者の資格を得るために食品衛生責任者養成講習を受けなければいけません。調理師や栄養士などの資格を持っている場合、講習が免除となります。
ちなみに、「食品衛生管理者」と「食品衛生責任者」という言葉がありますが、意味が異なるので注意しましょう。※「食品衛生管理者」は乳製品、食品添加物、食肉製品、食用油脂等、特定の食品を製造等する施設に1名置く必要のあるものです。「食品衛生責任者」は、飲食店や販売店、食品製造施設など、営業許可施設ごとに1名置く必要のあるものです(食品衛生管理者を置く必要のある施設を除く)
<専用電話の準備>
お店専用の電話番号がある端末を準備することにより、お客様からのお問い合わせが良く分かるようになります。お店用の携帯電話を契約するなどして、プライベートとの利用を分けることがおすすめです。そうすることにより、お客様への対応を落ち着いてできるようになるので、信頼度も上がりますね。
<容器の準備>
それぞれの料理に適した容器を準備しましょう。サンドイッチは紙製の箱。カレーなど汁気があるものは、プラスチック製で深さのある容器が適しています。それぞれに最適な容器は、ネットショップなどで探すことができます。料理を入れる容器・おしぼり・プラスチックや紙製のスプーンやフォークをひとまとめに入れられるような紙袋も一緒に用意しておくと良いですね。
<食事の提供>
商品となる食事は、テイクアウトやデリバリースタイルで販売されることが多いです。デリバリー代行サービスに登録して、利用するのもおすすめです。利用料を支払えば、デリバリー代行システムが宣伝や集客も行ってもらえるので、効率良く商品を販売できるのが魅力です。テイクアウトでは、販売場所もスペース内に設けることが必要ですので、店内にあるカウンターや軒先にテーブルを設置した設置台を利用して、効率良く商品を販売していきたいものですね。
3. まとめ
コロナ禍の現状、個人でお店を構えて営業することは大変ですが、シェアキッチンや間借りなどを利用すればうまく販売することができます。うまく費用を抑えながら運営し、コロナ禍を乗り切っていきましょう。