間借りというと、“飲食店”を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、空きスペースを活用しているのは飲食店だけではありません。
たとえば美容系。「設備がすでに整っている」ということから、同じ設備や機材を使う事業者が間借りすることも珍しくないのです。
自分たちが使いたい設備がそろえられていることは、間借りの何よりのメリット。
間借り経営をしている美容系の業種を3つ紹介するので、ぜひ経営の参考にしてください。
◎エステサロン
エステサロンを新規開業する場合、少なくとも300万円が必要といわれています。
美容機材や施術代など一式そろえるのは大変なうえ、お客様にリラックスしてもらえるような内装づくりも手が抜けませんよね。
間借りなら、最初から必要なものがすべて準備されています。
「女性の集客が見込める場所」「周辺環境が静かな場所」など、あらかじめ立地が考慮されているのも大きなメリットといえるでしょう。
◎ネイルサロン
ネイルサロンは狭い施術スペースで済むということもあり、自宅やマンションの一室で開業する方もいます。
「店舗を持つと費用がかさむから」という理由が大半ですが、その一方で「自宅の場所を知られるのはプライバシー面で心配」という声も目立ちます。
そこで選ばれるのが、ネイルサロンの間借りです。
施術スペースはもちろん、椅子やテーブル、テーブルライトなどの小道具もすべて準備済。
お客様がくつろげるような内装やこだわりのインテリアなど、すべてそのままレンタルしましょう。
最低限必要な機器だけを購入すれば、手軽に自分の店舗が持てますよ。
◎整体
一人ひとりの不快や痛みを取り除く、整体。
整体院にはいくつものベッドや専用のリハビリ器具が備わっています。
これらを購入(または毎月のリースでレンタル)すると、支出だけでかなりのものになるでしょう。
間借りで整体院をオープンすれば、新規で店舗を持つよりも格安で運営できます。
患者さんの健康に根本から関わる場所だからこそ、充実した機器がそろっているのは助かりますね。
ちなみに、日本健康整体普及連盟の理事長に就任している藤田光一氏も、最初の一歩は“スポーツクラブの間借り”からスタートしたそうです。
トレーニング用の機材をリハビリに応用した、良い事例といえるでしょう。
◎まとめ
今、さまざまな業種が“間借り”を活用しています。
類似した業種なら、「必要なものがほとんど準備されている」ということは大きなメリットになるでしょう。
間借りで、コストパフォーマンス良く本格的な経営をしてみませんか?